今回は少し細かい技術、トリミングとファイルサイズの節約について紹介します。
BEFORE
統合失調症患者のストレス負荷が、脳だけでなく腸にも影響されることで便秘や下痢などの症状に繋がることを説明したスライドです。すっきりときれいな流れで余計な情報もなく、右下の画像も腹部症状に不思議なインパクトを与えてくれるおもしろいスライドです。もう少しデザインをかっこよくしてみましょう。
直したい!
「ストレス負荷」の項目が二つあり、まとめられそう
メインの「便秘や下痢」をもう少し違った方法で強調したい
AFTER
直した!
人体の画像と臓器のアイコンを使い、最小限のテキストで情報を提示した
「便秘・下痢」を相対的に大きくし、印象を強めた
解説
1. 画像のトリミング
今回はちょっとかっこいいスライドを作るため、Adobe Stockから画像をダウンロードしています。(おすすめ画像サイトは以前の記事をご参照ください)
この画像を切り貼りして使いたいので、PowerPointの「トリミング」の機能を使用します。
まずはスライドに貼り付けた画像をダブルクリックすると、右上に「トリミング」のコマンドが出てきます。
上下左右の枠を狭めていくことで、画像を好きな範囲で切り取ることができます。
2.ファイルサイズを小さくする
今回はこうした画像をいくつか作成しますが、このとき気をつけたいのは、トリミングをしても切り取られた残りの部分は保たれるということです。保ってくれることでやり直しをするときは便利ですが、元々の画像に無駄な部分が多いためファイルサイズがかなり大きくなってしまいます。ファイルサイズが大きいスライドはハードディスクを圧迫しますし、メールの送受信も面倒になるので、できるだけサイズを落とすようにしましょう。
ここではトリミングをした残りの部分を破棄する方法を紹介します。トリミングをした画像をダブルクリックし、左上に小さくある「図の圧縮」というコマンドを選択します。
選択すると下のようなウインドウが表示され、
□この画像だけに適用する
□図のトリミング部分を削除する
をチェックするとトリミングされた周りの部分が削除され、ファイルが小さくなります。
研究用の画像などは解像度が高いものも多いので、下段の「解像度」を調整することでスライド用に最適化することも可能です。
ニッチなコマンドですが、毎回PowerPointのファイルが10MB以上に重くなりがちな人には役立つテクニックです。
※スライドはすべてmicrosoft Powerpoint office 365 Window10 を使用しています
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